尖圭コンジローマとは
ウイルスによる感染症で、肛門や外陰部に扁平なイボ、ブツブツ、ビラビラができて、徐々に大きく数も増えていきます。性感染症の側面もありますので、パートナーも同時に治療する必要があります。治療は外科的切除と薬の併用で治癒します。
原因
子宮頸がんの原因として知られるヒトパピローマウイルス(HPV)の一種(子宮頸がんと尖圭コンジローマでは原因ウイルスのタイプが違う)による感染症であり、性感染症とされます。種々の性行為(セックス、オーラルセックス、アナルセックス等の粘膜接触)によって感染し発症します。感染後、数週間~半年ほどの潜伏期間があるため、感染時期が特定しにくく、感染が拡大してしまうことや反復感染することがあります。
症状
外陰部や肛門周辺に1個~非常に多数の大小さまざまなイボができます。
イボの形状は扁平なものからニワトリの鶏冠のような立体的なものまで様々です。
痛みや出血を伴うことはまれで、イボができる以外はほぼ無症状です。ただ、原因でもふれたとおり性感染症ですので、気が付かないうちにパートナーに感染させるなど感染拡大させる恐れがあります。女性の場合は赤ちゃんに感染して、赤ちゃんにHPV感染によるイボができることもあるので、疑われる場合は事前に調べておく事を勧めます。
治療法
尖圭コンジーマの治療法は基本的にはイボの除去です。除去に際しては凍結法(液体窒素で瞬間凍結しイボ組織を壊死させる方法)、電気メスやレーザーを用いた外科的切除等があります。さらに抗ウイルス剤の軟膏を患部に塗る方法もありますが、あくまで補助的な方法です。治療は比較的簡単ですが、問題はキャッチボール感染です。何度も触れたとおり、性感染症ですのでパートナーと同時にきちんと治療しなければ、いつまでもウイルスをキャッチボールするように移し合いすることになります。
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