増え続ける難病「特定疾患」潰瘍性大腸炎

特に原因理由もないのに、下痢が続いたり、下腹部が痛かったり、下血・粘血便が続くといったことはないでしょうか。もしかしたら潰瘍性大腸炎という難病かもしれません。

潰瘍性大腸炎は原因不明の大腸の炎症が主体の病気です。原因がわからないので予防のしようがありませんが、近年明らかに増加傾向が認められる疾患です。総理大臣やタレントがなったことでも有名でストレスが原因とも言われてますが、なるほどそうかもしれません。遺伝性についても指摘されておりますので近親者に潰瘍性大腸炎の患者さんがおられる方は注意が必要です。

増加する潰瘍性大腸炎

20歳前後に発症ピークがありますが、若年者から高齢者まで幅広い世代の罹患のある病気です。原因不明の難病・特定疾患(厚生労働省)と位置付けられていますが、正しく向き合えば治療・寛解は可能なことが多いです。無治療あるいは不十分な治療のために長期にわたって大腸粘膜が慢性炎症化してしまい、大腸がんが発生してしまうことが診療上最も留意すべきことです。

慢性化した治療前潰瘍性大腸炎
治療前の慢性化した
潰瘍性大腸炎症例

適切な治療で炎症を抑えられれば、十分寛解が得られ長期的にも大腸がん発がん増加はないため、特に生命予後が悪化することはありません。当院では多くの患者さんが寛解状態を維持されており、寛解維持しながらの薬の減量にも積極的に取り組んでいます。

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