肛門掻痒症・肛門周囲炎とは
湿気のたまりやすい肛門周囲には真菌性皮膚炎(カンジダなど)も生じやすく、大変なかゆみを催すことがあります。石鹸での洗いすぎ、ウォシュレットの使い過ぎなどが原因の肛門周囲の皮膚炎も少なくありません。いずれも痒みが強く不快なものですが、薬で容易に治療可能です。
原因
肛門周囲は形状的にも湿気やすい部位です。この部分の表皮に細菌や真菌が感染を起こしたものが肛門周囲炎になります。初夏~秋に特に多く見られます。また下痢をよくする人にも多い傾向があります。高齢の方の場合、便失禁が原因(便中には消化液が含まれるため皮膚には有害)で難治性になることがあります。
症状
肛門周囲の痒み・軽度の痛みが最も多い訴えです。「痛痒い」という表現をなさる方が多くいます。ここで掻き毟ったりするとさらに皮膚は傷つき、出血も見られるようになります。表皮がある程度損傷されると「びらん」という状態になります。場合によっては膿皮症などへも進行しますので早期の治療が望ましいです。
治療法
起炎菌による治療薬の外用(軟膏)で治療します。下痢が原因の方の場合は下痢などの排便異常も併せて治療することになります。外用と内服の薬治療が中心になります。
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