女性化乳房とは

女性化乳房とは、男性の体内にも存在するエストロゲン(=女性ホルモン)が相対的に比率が高くなり、男性の乳腺組織が肥大化するものをいいます。良性疾患で、多くの場合は自然に改善しますが、高齢の方の場合は男性乳がんとの鑑別が重要です。

女性化乳房の原因

年齢によるもの

思春期(15歳前後)や高齢期(60歳~)では男性ホルモンの割合が急速に高まるのですが、その際に男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れてしまい、一時的に乳房が腫れることがあります。最も多い原因で、通常は自然に軽快します。なかなか治らない場合や、痛みが強い場合などは治療の対象になります。

薬剤性のもの

利尿剤(スピロノラクトン)や降圧剤、胃潰瘍の薬など、様々な薬の副作用で女性化乳房が起こることが報告されています。

肝臓疾患の合併症

肝臓という臓器は体内の様々な物質を生産したり分解したりする臓器です。男性の体内にも存在する女性ホルモンは肝臓で分解・不活化されます。肝硬変など、肝臓機能が落ちている場合、女性ホルモンの分解が進まず蓄積するため女性化乳房になることがあります。

女性化乳房の症状

男性の片方もしくは両方の乳房が、乳頭を中心に肥大化してきます。肥大化が進んでくると胸が張ったようになり、痛みを感じます。

乳房全体が大きくなるというより、乳頭の直下にしこりとして感じることも多く、間違えてはならない病気に男性乳がんがあります。

女性化乳房の治療

多くの女性化乳房は年齢に伴うことが多く、一時的であることが多いため、通常は経過観察を優先します。薬物の副作用が疑われる場合は、原因として疑われる薬を一時休薬し経過観察します。疼痛が強いときには鎮痛剤を併用して経過観察します。

経過観察しても改善してこない、あるいは増悪してきて症状が大きな苦痛となっている場合には、外科的に腫大した乳腺組織を除去します。乳輪に沿って1/3~1/2周程度皮膚切開をして乳腺組織のみを切除します。こうすれば2度と女性化乳房にはなりません。(20~30分程度)

女性の乳腺症用の薬を使うこともありますが、原則保険適応外ですので自費になります。

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